ZEH増殖中?

いよいよ新年度が始まりました。
新生活を迎える方、準備は整いましたでしょうか?
私たち住宅業界でも、今年度が大きな節目になりそうです。
というのも、国がZEH普及について本腰を入れてきているようなのです。

ZEHってなに?

ZEH(ゼッチ)とはゼロ・エネルギー・ハウスの略で、一次エネルギー換算にして、使うエネルギーと創るエネルギーがおおよそ同等になる住宅の事です。
一次エネルギーについては、こちらの記事をどうぞ。

ゼロエネルギーになるには、まず住宅で消費するエネルギー量を減らし、それを賄うだけの太陽光発電などで創エネ設備を付ける必要があります。
消費エネルギー量の算定については専用のプログラムで計算するのですが、暖房・冷房・給湯・換気・証明の5つの消費エネルギーについて算定をします。
なので、冷暖房負荷を小さくする高気密高断熱や、高効率の給湯器や節水水栓、LEDなどが有効な手法となります。

大手含めて多くの住宅メーカーがZEHに対応する商品を取りそろえたこのタイミングで、国が主体となってZEH普及の広報活動をしていくようです。
この前の3月31日には読売新聞に見開き1ページの広告記事が掲載されていたのをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ZEHは普及するの?

結論を先に書けば、普及すると思います。
経産省の作成したロードマップでは、ZEHを2020年までに標準的な住宅とし、2030年までに新築住宅の平均でZEH化するとしています。
普及のための補助金事業はずっと続いていて、前年度は125万、今年度は75万が予定されているようです。
逆に言えば、ZEHでない家は2030年までに価値が下がるという事になります。

ZEHでいいの?

弊社もZEHビルダー登録をしている施工店で、施工させていただいた住宅も補助金をいただいています。
ですが、弊社としては『ZEH』では不十分であると考えています。
理由は一次エネルギー計算プログラムが前提としている住環境が不十分だからです。

たとえば冷暖房。
前提は、『人のいる時間、人のいる部屋だけ冷暖房する』という間欠冷暖房になっています。
これでは、健康的に過ごせる住環境をキープすることができません。
ヒートショックの懸念も残ります。

そして、計算するエネルギーに家電などの消費エネルギーが含まれていません。
なので、実際に住んでみるとゼロ・エネルギーにならないことが予想されます。

住宅は30年以上のローンを組んで建てる方がほとんどです。
なので『ZEH』に満足することなく30年後の住宅、30年後の社会の事を考えて建てることが大切と思います。

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